既に様々なDJの間でそのbootleg盤の方がスピンされていたようで、このシングルより先んじてリリースされた「mylo」彼自身のmixCD「drop the dj mix」にもこのトラックが収録されていますが、それもまたbootlegの方です。 実際CDのクレジットにはおそらくbootleg盤を製作したのであろう「Ian & Dog」の名義が表記されています。
彼は若干20歳にして、その若さからは想像もつかないような完成度の高いアルバム「midnight funk」をリリースしました。 ローテンポで渋めのトラックが多い中、ボーカルネタをフィーチャーした割と派手めなハウストラック「you are my high」が翌年シングルカットされるとそれが大ブレイク。 これはフレンチシーンを紹介すべく作られたコンピレーションCD「my house in montmartre」にも収録されている程です。
当時「daft punk」を超えて新しいポップ・イコンに成れる可能性があるのは彼しかいないとか期待したものですが、実際には「daft punk」の「face to face」のremixを聴いたのを最後にあまり音沙汰を聞かなくなってしまいました。 (一応彼のサイトは更新されていますし、さほど話題にはなっていませんがリリースもしているようです。)
そして皮肉にも今その位置に「mylo」がいるような気がします。
ポテンシャル、センス、先駆性では決して彼に引けをとってないと思える「demon」。 西麻布のYELLOWで「you are my high」、「if I ever feel better(buffalo bunch remix)」、「vertigo」と言ったフレンチヒットを次々とかけて無邪気にはしゃいでいた彼の姿を思い出すにつけ、どうにかもう一旗上げてくれないものかなと思ってしまう次第です。
de la musiqueに懐かしくなり、記事を書いてしまいましたので、TBさせていただきました。 demon vs heartbreakerの経緯は知りませんでした。 なんで、bootleg versionなんだ?と思ってたので。 しかも、vitalicがリミックスしてるとは。こっちは持ってないので中古屋を探します。