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主にフランスの流れを汲むクラブミュージックに関する雑記です。

SCRATCHE 701 THE BUFFALO BUNCH "Buffalo Club"

scratch

THE BUFFALO BUNCH "Buffalo Club"

DONNA SUMMER "Bad Girls"(サンプリング元)

「We In Music」のメンバーといった方がおなじみかもしれない「Raw Man」と「Daft Punk」の「Guy-manuel」の弟「Play Paul」のユニット「The Buffalo Bunch」の記念すべきデビュー作です。

もしかしたら新人もデビューさせて行きたいと言った意向をまだ「Thomas」自身が持っていたけれども、「Music Sounds Better With You」の爆発的なヒットによって「ROULE」の注目度が上がりすぎてしまったことが、このサブレーベル設立のきっかけだったかもしれません。

ただ結果的にはこれが「SCRATCH」からの最初で最後のリリースになっています。
その後この「The Buffalo Bunch」は「Guy-manuel」のレーベル「Crydamoure」からリリースしたりと、その役割は「Crydamoure」の方が果たしたようにも見えます。

またその後「The Buffalo Bunch」名義では最も大きなヒットとなったかもしれないのが「Phoenix」の「if I ever feel better」のRemixです。

この「Phoenix」の「if I ever feel better」は原曲はもちろん「Daft Punk」の2nd「Face To Face」でコラボレートした「Todd Edwards」のRemixもまた素晴らしいのですが、当時クラブで最もヒットしたのはこのRemixだったようです。
(これは梶野氏のmixCD「De La Musique」やフレンチの日本向けコンピレーション「My House In My House in Montmartre」にも収録されています。
実際に当時来日した「Daft Crew」達はほぼ必ずピークにてプレイしていたように思います。)

また彼らは非常にシーンの変化に敏感で、今は割と当たり前になりましたがディスコトラックにディストーションギターの音をフィーチャーしていったのはおそらく彼らか、同じく「Crydamoure」からデビューした「Archigram」辺りだったんではないかと思います。

そして「Raw Man」の方は割とその流れを継承し、サンプリングよりもシンセフレーズを押し出したエレディスコな感じにゆるやかにシフトして言ったのに対し、「Play Paul」はがらっと芸風を変えてあの「DJ Hell」が仕切る「Tiga」、「Vitaric」、「Justice」等々枚挙に暇がないほどにエレクトロクラッシュの中心的なアーティスト達を輩出した「Gigolo」へと、まさに彼等が台頭してきていたその同時期に転身しました。

そしてそれはまた単にブームに乗っかったと言うだけでなく、実際にその「Gigolo」からリリースされた「Love Song」は「Mylo」の「Drop The DJ Mix」にも収録されていたり、またシカゴハウスの「Green Velvet」の名曲「La La Land」のカバーも非常に話題を呼んだようにしっかりとした評価を受けています。

最後にこのトラックについてですが、割と「Daft Punk」やその他のDJmixなんかに割と収録されていたりしてそれなりのヒットになったようです。
ただやはり当時のローファイなディスコサンプルによって構成される上ものが、シンセ全盛の今にして聴くとどうにも野暮ったく感じてしまうのはやむない感じです。

ただマイペースに自分の好きな音を貫くのではなく、シーンの動きに敏感な彼等の作るトラックだからこそ、少し間をおくと古びた印象を与えてしまい易いものになってしまうのかもしれません。

以下試聴。

buffalo bunchのサイトの試聴用flash。
パートごとにフェーダーでmixして遊べるようになってます。
Remix含め彼等名義のほとんどの曲が聴けます。
http://www.buffalobunch.com/mix.htm

if I ever feel better / Phoenix
http://www.excite.co.jp/music/song/0724389714258

Love Song / Play Paul
http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/house/detail_118057.php

La La Land / Play Paul
http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/techno/detail_134940.php
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テーマ:テクノ・エレクトロニカ - ジャンル:音楽

  1. 2006/04/10(月) 16:36:02|
  2. ROULEレビュー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

buffulo bunchは一回来日してんですよね。
オープン直後くらいのagehaに。
playpaulは最近大好きなので、また来日しないかなあと思ってます。
全然関係ないですが、今週のradio escalatorが、justiceとed banger特集でした。
やっぱjustice最高。
今度、またsimianとのコラボを出すらしいので、楽しみです。
  1. 2006/04/11(火) 18:57:05 |
  2. URL |
  3. mats3003 #-
  4. [ 編集 ]

>buffulo bunchは一回来日してんですよね。
そうなんですね、知りませんでした。
自分が見たのは4年前daftが来る筈だったイベントで見たpaulだけですね。
>全然関係ないですが、今週のradio escalatorが、justiceとed banger特集でした。
ども、早速聴いてみます。
  1. 2006/04/11(火) 21:08:42 |
  2. URL |
  3. lapin #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

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