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主にフランスの流れを汲むクラブミュージックに関する雑記です。

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soulwax と 2 many DJ's (後編)

2manyDJs

前回は彼らのアーティスト的側面「soulwax」について書いたので、今回はDJとしての側面である「2 many DJ's」について触れてみたいと思います。

実はその手のジャンルに強いCD店に行くと、この「2 many DJ's」のmixCDはものすごくたくさんあったりして、それのほとんどが「As Heard On Radio Soulwax」と言ったシリーズ(既にpart30なんとぐらいまでリリースされているらしい)になっているかと思うのですが、これらは彼ら「soulwax」の本サイトによると、ラジオでスピンした音源が本人のあずかり知らないところで勝手にリリースされたしまったものらしいです。

強いてフォローするとすれば、それでも新しい彼らのDJを求めている人々がそれだけ多く存在すると言う事なんでしょうか。
何故そんなにも彼らのDJが求められているのかといえば、彼らの独特なDJスタイルにあります。
それを語るにあたり一番重要なキーワードになるのは「mash up」です。

「mash up」、これは簡単に言うと二つ以上の曲を混ぜて新しいトラックを作ってしまうことです。

確かに昔からこういうのはたくさんあって、大体がそのアーティストと関係ない人の手によって無許可で白盤(ブートレグ)が刷られたりというのがほとんどでした。
(個人的には「alan braxe」の「vertigo」に「beastie boys」の「inter galactic」のラップを被せたブート盤が非常に思い出深いです。「mylo」のヒット曲「doctor pressure」ももちろんこれにあたります)

また最近大手CDショップで「布袋寅泰」の「キル・ビル」でフィーチャーされた「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」と「RIP SLYME」の「FUNKASTIC」を「mash up」して製作されたトラックの広告ポスターを見かけたんですが、そのポスターに「mash upとは?」なんて解説が書いてあったりして、日本のシーンに影響してくるまで盛り上がっているんだなと感じたりしています。

ただこの「mash up」のムーブメントをもたらしたのが彼らであるにもかかわらず「2 many DJ's」、彼らの「mash up」は少しそれとは違っています。

新しいトラックを作ると言うよりはDJのMIXの延長でアカペラトラックとインストのトラックをロングMIXしてみたり、曲の後ろで(おそらくサンプラーを使って)他のトラックのフレーズを鳴らしてみたりと言った感じのものです。

具体的には彼らの正規のmixである「50,000,000 Soulwax Fans Can't Be Wrong」と言うなかなか粋なタイトルなこのCDの中に見て行きたいと思います。

「50,000,000 Soulwax Fans Can't Be Wrong」の試聴はここで。
http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/techno/detail_128745.php

この「mash up」が一番わかりやすい形で見えるのは、このCD1に収録されている、今週末に来日予定の「Annie」の「Chewing Gum」です。
このCDにはそのAcapellaバージョンが収録されているんですが、始終この曲が単独で鳴っているときはその裏で別トラックのディストーションギターのフレーズが被りっぱなしになっています。
おかげで直球ポップだった原曲が見事にロックになっています。

そしてかなり凝った「mash up」で、個人的にも一番の見所なのはCD2の3tr「lcd Soundsystem」の「daft punk is playing in my house」です。

これはタイトルをそのまま示すかのように曲のバックで「daft punk」の幾多のトラックのフレーズが鳴り響きます。

まず憎い事に「daft punk」名義でなくその片割れ「thomas bangalter」の名曲「spinal scratch」から始まり、次は同「roule」レーベルの金字塔トラック「stardust」の「music sounds better with you」、そして先に触れた「teachers」、「harder,better,faster,stronger」、アルバム「discovery」の曲間に鳴っていた鐘の音、「aero dynamic」等のフレーズがカットアップされたものが鳴らされた後「burnin'」の消防車のサイレンの音や「oh yeah」のフレーズが入り乱れます。

これはもう完全に別のremixと言ってしまってよいような「mash up」ぶりです。
(余談ですが「daft punk」主義者としては感涙ものだったりもします。)

ただそうした「mash up」だけでなく「vitalic」、「tiga」等々といった旬なエレクトロクラッシュを確実に抑えながら、「Beastie Boys」、「DJ shadow」、「chemical brothers」とテクノ・ゴッド「kraftwork」といった大御所までも一つのmixを織り上げている彼らの自由なDJスタイルとその技量が彼らの魅力でしょう。

実は彼らにとって「mash up」は自然にDJをやっている中で結果的に生まれてきたもので、過剰に意識されたものではないのかもしれません。

matsさんのところでも詳しく紹介されていますが、今月のmixmagの付録のCDがその彼らのmixだったりします。
既に入手困難かもしれませんので、もし見つけたラッキーな方は購入して損はないと思います。
たったの980円ぐらいなので。
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  1. 2006/02/02(木) 16:10:02|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<rouleオールカタログレビューindex | ホーム | soulwax と 2 many DJ's (前編)>>

コメント

またしてもご紹介ありがとうございます。
ちなみにas heard on シリーズですが、いちおうあのフォーマットでリリースされてるのは11枚ですね。2番以外はすべてブート。
radio soulwaxというミックスシリーズが元々、ネット配信の音源として30番くらいまであって、それが今、次々とas heard onシリーズとしてブートになってるようです。
まあ、それにしても全貌はよくわからんですね。
  1. 2006/02/06(月) 01:12:02 |
  2. URL |
  3. mats3003 #mCekXhXE
  4. [ 編集 ]

とんでもないです。
最近どちらかというと知っている人を紹介するより、よく知らなかった人を調べつつ書くことが多くなってきたので、補足していただけて非常に助かってます。
tigaもちょうどアルバムがリリースされるので気になるんですが全然詳しくないので、まずmatsさんの過去記事読ませてもらって勉強しようかなと思ってます(笑)
  1. 2006/02/06(月) 10:40:27 |
  2. URL |
  3. lapin #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

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