どうにもblog復帰のメドがたたないので、ケジメという意味も込めて少し書いてみたいと思います。
自分がこのblogを更新していた一番のモチベーションは主に日本においての「Daft Punk」への評価に違和感を感じていたことでした。
例えばどうしても「Discovery」においての松本零士であるとかそういった部分に主に脚光があたり、そういったところで認識が止まってしまっているように見えました。
もちろんこれは裏にあるものをわざわざ探らなくてもそれはそれとして素晴らしいポップ・アルバムですが、彼らが本当に評価されるところはその裏にあるものだと考えています。
彼らがシーンに対してもたらしてきたもの、それは廃れていたボコーダーボイスをフィーチャーしてみたこと、シカゴハウスの面々と連携してディスコサンプルのループによるフレンチハウス、フレンチタッチ、フィルターハウスなどと呼ばれるジャンルを確立し、ディスコ・リヴァイヴァルの礎となったこと、アメリカ公演の際にMichael Jackson、Madonnaと言ったアーティストを用いて現在当たり前のように行われているMashupを披露したこと、現代カットアップの始祖「Todd Edwards」にいち早く注目し、フィーチャーし自分たちの作品にもそれを落とし込んだ事などなど。
(もちろんこれは「Daft Punk」びいきの僕の目線によるもので、それは違うんじゃないかと言う事もあるかもしれませんが目をつぶっていただければ幸いです)
そしてこれらの彼らが蒔いた種が現在のエレクトロというムーブメントの中でまさに花開いているように感じています。
実際現在のエレクトロシーンを牽引しているのは、直接的、間接的問わず「Daft Punk」に強い影響を受けたアーティストたちです。
それを踏まえこのシーンがこれだけの広がりを見せていること、それがすなわち自分が欲しかった「Daft Punk」への評価そのものであり、つまり当初の目的は自分とは関係のないところでですが果たされたと思っています。
あと理由としてはもう一つ。
従来のこのシーンの構造は「アナログのリリース」→「DJがプレイ」→「リスナーの耳に届く」というもので、アナログが最速のメディアでした。
ただ現在ではその問題はさておきそれらの音源がネットを手繰ればそれのリリースより前ないしは遅くともそれと同時には手に入ってしまう状況があります。
よってその情報としての魅力は圧倒的に薄れてしまう事になり、それもアナログをレビューする上でのモチベーション低下の一つの要因となってしまいました。
この状況にはともするとネガティブな解釈が先行してしまいそうですが、こういった音源の中にまだレーベルも決まっていないアーティストの存在があり、そういった人のなかに素晴らしい音源を見つけたりすると、今までにない新しい面白みを感じたりします。
そんなことも踏まえ何か新しいスタイルで音楽を紹介できればいいなと思いますが、残念ながらまだ形は定まっていません。
また余談ですがそういった音源の中にあるMashupやBootlegのRemixが現在のシーンを支えていた事も否定できないとも思います。
最後に。
クラブなどで出会って、blog読んでましたと言っていただけるのは正直恥ずかしいばかりでしたが光栄な事でした。
ちょくちょくコメントくださった方、拙blogにリンクくださった方、なんとなく覗いて下さっていたみなさんにお礼申し上げたいと思います。
さっきも書きましたが新しいスタンスが見え次第またblogを再開しようと思いますが、まだメドはたちません。
もしかしたらmixiの日記なんかにもっと気楽なことを書いてみたりするかもしれませんので、よろしければ探してみてください。
それでは改めてありがとうございました!
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- 2008/05/22(木) 16:26:36|
- 雑記
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