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主にフランスの流れを汲むクラブミュージックに関する雑記です。

Yelle / A Cause Des Garcons



Yelle / A Cause Des Garcons

「Julie Budet」による音楽プロジェクト。
「Yelle」は「Yeah」と「Elle(仏語のSheにあたる代名詞)」による造語らしいです。

そんなこんなで本国では既にハイプ扱いされたりしながらもブレイク済みだったようですが、何故か今更と言ったタイミングで「Kitsune」からのリリース。

そんな「Kitsune」の節操無さも今日に始まった事ではないですが、彼女のトラック、なにげにフロアでの実効性高いです。
アガリます。

個人的には大好きですが万人がノリやすいかと言うと疑問符がつく変態「Oizo」節の「Uffie」よりもバイレ調だったりとわかりやすいのがいいのかもしれないです。

またそんな観点から見ると、ある時期以降の「Kitsune」のリリースにも初めて一貫したものを感じる事ができる気がしてきました。
「Minuit Jacuzzi」がヒットした「Tepr」のRemixなんかが収録されているのも要チェックです。
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  1. 2007/11/28(水) 11:47:51|
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Daft Punk / Alive 2007



Daft Punk / Alive 2007

なんだか珍しく仕事がバタバタしていて更新が滞りました。
ただちゃんと?トラックは作っていたりするのでよかったらマイスペをチェックしてみてください。

去年のSummer Sonicでも話題になったライブツアーのパリ公演の模様を収録したCD。

全体的に最高ですが「Around The World」から「Harder Better Faster Stronger」への流れは鳥肌ものです。
ただでさえおそらくファンの間でおそらく1、2位を争う人気トラックの掛け合いなので盛り上がらないはずもないのですが、そこに挿入されている書下ろしのアルペジオ・フレーズが最高に効いてます。

あとアンコールで演奏されたらしき「Prime Time Of Your Life (Para One Mix)」、「Toghther」、「One More Time」、「Stardust / Music Sounds Better With You」の展開。
これは去年のライブではやってなかったです。
(「Toghther」は「Thomas」と「DJ Falcon」の同名のユニットが「Roule」からリリースしたトラック。)

「Music Sounds Better With You」をバッキングに「One More Time」なんて反則過ぎです。
ただ「Music Sounds Better With You」のリリースから10年近く経過していることを考えると、最近エレクトロに入ってきた人は意外とピンと来ないのかもしれません。
ちょっとジェネレーションギャップを感じたりします。
(実際「Justice」がスピンしていたんですが、さほど反応がありませんでした。。。)

しかしこの音源、邦盤(ないしはUS盤)についているCD2にしか収録されていません。
これはいくらちょっと高くてもこっちを買うしかないです。

ただ邦盤についているお約束の解説はなんと「Dex Pistols」の二人が書いてます。
確かにこれ以上ふさわしい人は見当たりません。
以上を含めて3200円にも個人的には納得できます。
(「Digitalism」はなんだかキャラじゃなかったので邦題の「デジタル主義」は微妙でしたが、「ピラミッド大作戦」も「Daft」がやる分には全然OKです。)

あと今回のCDが気に入った人には前作の「Alive 1997」もお勧めです。
シンプルな分、グルーヴ、疾走感ではこっちのほうが上かもしれません。
  1. 2007/11/27(火) 17:58:06|
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Satine / Corrupted (Justice Remix), Nirvana / Smells Like Teen Spirit (Patric Alavi Mix)



Satine / Corrupted (Justice Remix), Nirvana / Smells Like Teen Spirit (Patric Alavi Mix)

スウェーデンのエレクトロ・アーティスト「Fujasaki」が彼のレーベルから出したMix「Sudd mixtape vol. 2 (Dance edition)」に拙作「Turn It into The Light」と「The Bloody Beetroots / Harvest Time」の拙Remixを使ってくれてます。
他の収録曲がほとんど知らないものばかりだったんですがどれもヤバいです。
特に「2. Familjen / Det snurrar i min skalle (Cat Burglar remix)」が特に一押し。
フリー・ダウンロードなので是非チェックしてみてください。

Sudd mixtape vol. 2 (Dance edition)
http://www.sudd.org/dance_edition.htm

またこのMixについてはびびんばさんが詳しくとりあげて下さっているのでそちらもどうぞ。
http://acidovertherainbow.blog54.fc2.com/blog-entry-823.html

誰が出したのかわからないブート盤。
表「Justice」、裏「Nirvana」とすごい豪華さですが、残念ながら表は「Justice」じゃないっぽいです。
音を聴いててどうにもそれっぽくないなあと思いいろいろググってみたところ、どうやら「Super Commodore」と言うフレンチのエレクトロアーティストの仕事という線が濃厚。
そのRemixタイトルが「Super Commodore For Justice Remix」だったためどこかで誤解が生じてしまったようです。
「Super Commodore」のRemixを扱ったMySpaceで確認できます。)
と言うわけで「Justice」の名前で購入を検討されていた方は気をつけてください(笑)

ただこのトラック、素晴らしいとまでは行きませんが、最近のフレンチらしいロックなエレクトロでなかなか悪くないです。

一方の「Nirvana / Smells Like Teen Spirit (Patric Alavi Mix)」、これはブートRemixですが、正真正銘「Patrick Alavi」仕事です。
これは原曲をよくぞここまでエレクトロファンクに仕上げたと思うかなりの傑作です。
ロックしてる「Chromeo」、カットアップの効いた「DatA」と言ったら褒めすぎでしょうか。
とにかくネタ的にもキラーかつ珠玉のトラックなので、これだけでも充分このアナログを購入する価値があると思います。

個人的にはこの「Patirick Alavi」、もう少し評価されてもいいと思うんですが、先日リリースされた「Gossip / Jealous Girl」のRemixがびっくりするほどダメだったのがまた痛すぎでした。
ここで自力を出せていればおそらく普通にヘビープレイされて、ブレイクのきっかけになっていたんじゃないかと思います。

  1. 2007/11/13(火) 15:00:46|
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Klaxons / As Above, So Below



Klaxons / As Above, So Below

DJユニットとして活動している「Kinkies」ですがトラックが出来ました。
歌っているのは「Kodai」と「Ride」君で自分じゃありません。
おそるおそる聴いてみてください(笑)

Kinkies / Golden Dawn
http://www.yousendit.com/transfer.php?action=download&ufid=B3E59C2B78D6F017

「Klaxons / As Above, So Below」の「Justice Remix」。
「It's Not Over」に収録される予定だったが「Justice」が落としたみたいな噂もありましたが、今回改めてのリリース。
一方には「Klaxons」自身によるフランス語カバーバージョンを収録。
なんだか彼らと「Ed Banger」勢との関係が伺えような気がします。

その肝心の「Justice Remix」ですが、普段と少し芸風が違ってエモーショナルなシンセを多分にフィーチャーした「Alan Braxe」の仕事みたいなニュアンスを持ったトラック。
もちろんカットアップされたノイズやらチョッパーベースやらオカズ的なフレーズが変則的に入ってくるのはやはり「Justice」節。
ただなんだか全体的に少しパンチがないと言うか、物足りない感じも正直あります。

ところでこのイントロのシンセフレーズを聴いてなんだか「The Doobie Brothers / What A fool Believes」を思い出してしまったんですが、いざ聞き比べてみると案外似てませんでした。
ただやはりコード的にはばっちりらしく、このトラックに「What A Fool Believes」のボーカルを乗せてみたらはまったのでMash Upでも作るかもしれません。

あとよっぽどのオカルト好きじゃないと気付かないかと思いますが、このトラックのタイトル「As Abobe So Below」、すなわち「下にあるものは上にあるものの如し」はアレキサンドリアの時代にエジプトを中心とした古代の英知を編纂したとされる「エメラルド・タブレット」に刻まれた、錬金術のドグマともいうべきフレーズです。

またアルバムに収録されていた「Four Horsemen of 2012」は世紀末を過ぎてから1999年に代わる終末思想としてオカルティストの間でブームになっている「アセンション」をテーマにしたものと見て間違いないと思います。
そしてこの「Four Horsemen」とは「ヨハネの黙示録」に出てくる「四人の騎士」を指しているものと思われます。

とりあえずこれだけでも彼らが尋常じゃないほどオカルトに通じているのがわかるでしょうか。
他にも枚挙に暇がないほどこういったネタが彼らの歌詞には含まれていて、個人的には興味が尽きないんですが、キリがないのでこのぐらいにしておこうと思います。

また『「Klaxons」は終わった』なんていう人もいますが、一方で彼らをシンプルにロックバンドとして評価する声もまた高いので、そういうところに目を向けられていけば一発屋として「New Rave」のフレーズと共に消えていくなんてことはないんじゃないかと思います。
個人的にはオカルトネタが面白いので、まだまだ頑張っていただきたいです。
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  1. 2007/11/05(月) 17:35:36|
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