スウェーデンのバンド「TIAC (Three is a crowd)」のRemixをさせてもらったんですが、それを収録したCDシングルが「Familjen」なんかも所属するレーベル「Hybris」からリリースされました。 いまいちいまだに現実感がないです。 原曲がいまいち自分の得意じゃない速さだったので会心の出来と言うほどではないですが、それなりにまとまったかなと言った感じです。
そして今回は前作「Ross Ross Ross」に収録されていた「Walkman」の本人によるRe-Editとなんと「Rage Against The Machine」のRemixが収録されてます。 期待を裏切らないかなりド変態な仕上がりですが、思ったよりも原曲の形をそのまま残してます。 元々「SebastAn」がこの辺りの音に影響を受けてきたというのが正しいかもしれません。
また彼らの手による「Daft Punk / Harder Better Faster Stronger」のRemixがあるんですが、数多あるこのトラックのRemixの中で一番好きだったりします。
実はこのアナログ、2001年にリリースされたもので、梶野さんのMixCD「De La Musique」にも収録されていたりしました。 今でこそフレンチとヒップホップなんかとの結びつきが当然のことのようになっていますが、当時フレンチといえばほぼキラキラ感しか期待されていなかったのでラップをフィーチャーしたこのゲットーな感じのトラックはかなり異彩を放ってました。
トラック自体はエフェクトをかけたサンプルネタをループさせると言う意味で当時のフレンチのマナーに従ったものではありますが、その質感が独特で今で言う「Boys Noize - Feel Good (Tv=off)」や「Strip Steve」なんかの音色に近いです。 そんなこんなでむしろ今のシーンに非常に親和性の高いトラックになっているような気がします。 残念ながら現在は活動していないようですが、彼らも是非また今リリースしてもらいたいアーティストの一人です。
哀愁感のあるサンプリング・フレーズにコーラスが乗ってじわじわ展開したところで、「Don't Go Away」と言う声ネタのループが入ってきます。
普段のビキビキ加減はどこへやら、完全に「Roule」ライクなフレンチ・タッチのトラックなってます。
確かに「Kitsune」からリリースされた「Boys Noize」名義のトラック「Feel Good (Tv=off)」も後期「Crydamoure」を思わせるようなディストーション等のエフェクトをかけたサンプル・フレーズをループさせたトラックでしたが、今回はさらに輪をかけてローファイな感じになってます。
そんなこんなで「Daft Punk」から当時ヒットの法則(四つ打ち、ディスコ・サンプリング)を伝授された「Modjo」は2000年に彼らはデビュー曲「Lady (Hear Me Tonight)」でいきなり大ヒットを飛ばすと、翌年の「Chillin'」もまたヒット。 「Daft Punk」の「Thomas」、「Alan Braxe」、「Benjamin Diamond」によるユニット「Stardust / Music Sounds Better With You」に始まったディスコ・リヴァイバルのある意味での集大成みたいな位置づけのトラックになりました。
そんな状況のあと満を持してリリースされたのがこのアルバムです。 タイミングとしては「Daft Punk / Discovery」がリリースされたちょうど半年後ぐらいで、「Discovery」に夢中になった人にはちょうどいいおかわり的なアルバムでした。
先行シングルの流れを汲むのは「On Fire」、あと個人的に再評価すべきだと思うのは彼らのインストトラック。 「Rollercoaster」、「Music Takes You Back」はフレンチ・タッチなトラックの中でもかなり名作だと思います。 そしてその他はノーコメント(笑) この辺りが少し彼らの評価を下げている気がします。 (「Remix」には珠玉なものも多いのですが。「What I Mean (Aloud Remix)」、「No More Tears (Play Paul Remix)」等はかなり名作です。)