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主にフランスの流れを汲むクラブミュージックに関する雑記です。

SebastiAn / Killing In The Name Of Remix



SebastiAn / Killing In The Name Of Remix

先週Everの方へいらしてくださったみなさん、ありがとうございました。
おかげさまでとても楽しくDJができました。

個人的な報告事項が二つあります。

スウェーデンのバンド「TIAC (Three is a crowd)」のRemixをさせてもらったんですが、それを収録したCDシングルが「Familjen」なんかも所属するレーベル「Hybris」からリリースされました。
いまいちいまだに現実感がないです。
原曲がいまいち自分の得意じゃない速さだったので会心の出来と言うほどではないですが、それなりにまとまったかなと言った感じです。

先日blogで紹介した「Boys Noize Records」からのリリースも決まっている「Strip Steve」が拙blogのその記事をキャプチャーしてmyspaceに貼り付けてくれてます。
(メッセージも交換したんですが、とても気さくでした。)
彼の音は今一、二を争うぐらい好きなので、とても嬉しいです。

Strip Steve - MySpace
http://www.myspace.com/stripsteve

該当記事
http://ecrits.blog37.fc2.com/blog-entry-109.html

待望の「SebastAn」の新譜。
「Justice」、「Mr.Oizo」も素晴らしいですが、やはり「SebastiAn」が一番ツボです。

そして今回は前作「Ross Ross Ross」に収録されていた「Walkman」の本人によるRe-Editとなんと「Rage Against The Machine」のRemixが収録されてます。
期待を裏切らないかなりド変態な仕上がりですが、思ったよりも原曲の形をそのまま残してます。
元々「SebastAn」がこの辺りの音に影響を受けてきたというのが正しいかもしれません。

あとそんな「SebastAn」、12月の「Daft Punk」の単独ツアーで一緒に来日します。
それに伴い、「Le Baron」のレジデントも勤めるとのこと。
早くも楽しみです。
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  1. 2007/10/29(月) 14:23:00|
  2. 音楽
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Jess And Crabbe / The Hell And Back



Jess And Crabbe / The Hell And Back

D@FT Crew (www.daftcrew.fr.st) - Jess & Crabbe
http://datraxer.free.fr/daftcrew/artists/jessandcrabbe.htm

繰り返しですが告知です。
明日青山Everにて24:00から「Kinkies」名義でDJやりますので是非遊びに来てください。
当日出演する「Yoshimi」さん率いるバンド「Desire Note」のライブは自分も楽しみです。
また普段お世話?になっている「Tokyo Fun Party」のボス「SoccerBoy」やそのレーベルのエース、日本在住インテリ・フランス人「Digiki」もDJ参加してます。
特に「Digiki」の2-ipodによるDJはかなり衝撃的です。

その名の通り「Jess」と「Crabbe」の二人からなるユニット。
上の「Daft Crew」のページによると、「Jess」はレゲエ、ラップ、また「Crabbe」はドラムンベースなんかにルーツをもっているようです。
結構芸歴はそれぞれ結構長いようで、「Crabbe」は「Daft Punk」の1stに収録されている「Oh Yeah!」の製作に参加している模様。

これまたびっくりなのがその「Crabbe」、「Daft Punk」、「Guy-Manuel」のレーベル「Crydamoure」のほとんどのステッカーのデザインをやっているらしいです。
「Justice」の「Gaspard」も「Surkin」のアートワークを手がけていたり本当フランスは多彩なアーティストが多いです。
(「Para One」、「Mr.Oizo」は映画監督、「DJ Falcon」はフォトグラファー等々)

また彼らの手による「Daft Punk / Harder Better Faster Stronger」のRemixがあるんですが、数多あるこのトラックのRemixの中で一番好きだったりします。

実はこのアナログ、2001年にリリースされたもので、梶野さんのMixCD「De La Musique」にも収録されていたりしました。
今でこそフレンチとヒップホップなんかとの結びつきが当然のことのようになっていますが、当時フレンチといえばほぼキラキラ感しか期待されていなかったのでラップをフィーチャーしたこのゲットーな感じのトラックはかなり異彩を放ってました。

トラック自体はエフェクトをかけたサンプルネタをループさせると言う意味で当時のフレンチのマナーに従ったものではありますが、その質感が独特で今で言う「Boys Noize - Feel Good (Tv=off)」や「Strip Steve」なんかの音色に近いです。
そんなこんなでむしろ今のシーンに非常に親和性の高いトラックになっているような気がします。
残念ながら現在は活動していないようですが、彼らも是非また今リリースしてもらいたいアーティストの一人です。

Daft Punk - Harder Better Faster Stronger (Jess And Crabbe Remix)
http://electrorash.com/songs/Daft%20Punk%20-%20Harder,%20Better,%20Faster,%20Stronger%20(Jess%20&%20Crabbe%20Remix).mp3

以下イベント詳細。
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  1. 2007/10/19(金) 19:27:14|
  2. 音楽
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Puzique / Don't Go



Puzique / Don't Go

20日土曜日、青山Everで「Kinkies」として久しぶりにDJやります。
おそらくトップバッター、12:00からやるのでどうぞよろしくお願いします。

この「Puzique」は「Boys Noize」こと「Kid Alex」と「D.I.M.」によるユニット。
個人的に要注目なのが表題トラックの「Don't Go」。

哀愁感のあるサンプリング・フレーズにコーラスが乗ってじわじわ展開したところで、「Don't Go Away」と言う声ネタのループが入ってきます。

普段のビキビキ加減はどこへやら、完全に「Roule」ライクなフレンチ・タッチのトラックなってます。

確かに「Kitsune」からリリースされた「Boys Noize」名義のトラック「Feel Good (Tv=off)」も後期「Crydamoure」を思わせるようなディストーション等のエフェクトをかけたサンプル・フレーズをループさせたトラックでしたが、今回はさらに輪をかけてローファイな感じになってます。

この辺の音が大好きな自分としてはシーンを牽引する立場にある「Kid Alex」がこういう方向性を打ち出してくれるのは大歓迎です。

ちなみにB面収録のトラックは今まで通りの「Boys Noize」節なので、そっちが好きな人も安心です。

以下イベント詳細です。(10/12追記)
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  1. 2007/10/11(木) 15:53:39|
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Modjo



Modjo / Modjo

少し前までは「クラシックが好き」なんて言う言葉を聞くたびに冷ややかな気持ちになるぐらい苦手だったんですが、最近ちょっと聴けるようになりました。
クラシックと言ってもピアノ曲はポップスと相違ないので今までもそんなに違和感なく聴けてたんですが、逆に今はピアノの音がキンキンしてる様に感じてちょっと苦手です。
むしろ前まで野暮いと感じていたストリングス系の音色が当たりが柔らかくてしっくり来ます。
とりあえず入門編なので「パッヘルベルのカノン」や「バッハのG線上のアリア」なんかが気に入ってますが、その辺りが好きならこれも好きだろうと言うのがある方がいれば是非ご教授ください。
チェックしてみます。

最近フレンチ・タッチなんかに影響を受けてきた世代が台頭してきたせいかそういった時代のトラックがしばしばプレイされたり、またそんな流れを汲むトラックがエレクトロの中にちらほら見受けられる感じがします。
特に「Boys Noize」の「Kid Alex」と「D.I.M.」とのユニット「Puzique」は完全に開き直ったようなフレンチ・タッチなトラックを作ってます。

(もしかしたら一般の定義とはやや異なるのかもしれませんが、個人的には主にボーカルものを想起させる「フレンチ・ハウス」、「フィルター・ハウス」という言葉との区別するために、「Roule」や「Crydamoure」等が促進していたディスコ・サンプルの反復によって構成されるインストなトラックを「フレンチ・タッチ」と呼んでいます。)

そんな訳で是非その辺を通っていない人のために是非この「Modjo」を紹介しておきたいと思います。
ちなみにこの「Modjo」のメンバー、どっちか忘れましたが「Daft Punk」の「Guy-Manuel」の弟「Play Paul」と一緒に学生時代「Seven Tracks」というバンドを組んでました。
(ちなみに「Paul」はベーシスト。)

そんなこんなで「Daft Punk」から当時ヒットの法則(四つ打ち、ディスコ・サンプリング)を伝授された「Modjo」は2000年に彼らはデビュー曲「Lady (Hear Me Tonight)」でいきなり大ヒットを飛ばすと、翌年の「Chillin'」もまたヒット。
「Daft Punk」の「Thomas」、「Alan Braxe」、「Benjamin Diamond」によるユニット「Stardust / Music Sounds Better With You」に始まったディスコ・リヴァイバルのある意味での集大成みたいな位置づけのトラックになりました。

そんな状況のあと満を持してリリースされたのがこのアルバムです。
タイミングとしては「Daft Punk / Discovery」がリリースされたちょうど半年後ぐらいで、「Discovery」に夢中になった人にはちょうどいいおかわり的なアルバムでした。

先行シングルの流れを汲むのは「On Fire」、あと個人的に再評価すべきだと思うのは彼らのインストトラック。
「Rollercoaster」、「Music Takes You Back」はフレンチ・タッチなトラックの中でもかなり名作だと思います。
そしてその他はノーコメント(笑)
この辺りが少し彼らの評価を下げている気がします。
(「Remix」には珠玉なものも多いのですが。「What I Mean (Aloud Remix)」、「No More Tears (Play Paul Remix)」等はかなり名作です。)

しかし残念ながらこのアルバムからのいくつかのカットアウト・シングルを最後に表立った活動はしていないのが少々残念なところです。
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  1. 2007/10/04(木) 17:36:51|
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