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主にフランスの流れを汲むクラブミュージックに関する雑記です。

Justice / D.A.N.C.E. RMX



Justice / D.A.N.C.E. RMX

苗場に行かれたみなさん、いかがだったでしょうか?
自分は今年の休日はシコシコ内職します。

まずフロアでも活躍しそうなのは「MSTRKRFT Remix」。
声ネタのやんわりしたカットアップに始まって、オリジナルとは違ったラインのオクターブを高めにとったベースラインと未だフロアではかなり手堅いコンコンといった感じの質感のボンゴ?系のパーカッション。
終盤のディストーションギターみたいなサウンドも含め、かなりロックな仕上がり。
ネットではもうだいぶ前から流れていたのでアナログを待望していた人も多そうです。

そして「MSTRKRFT Remix」をさらにエディットしたような「Live Version」と銘打たれたセルフRemix。
(myspace上では「Justice Remix」になってます。)
ベースラインは「MSTRKRFT Remix」とまったく同じですが、その音色が激しくエフェクトされてます。
タイトルから推測するに自分達で実際使うためにさらに手を加えたものと見て間違いなさそうです。

あと非常に素直に仕上がってるのは「Alan Braxe Remix」。
美メロなエレクトロやらせたら右に出るものはいないリミキサーなので、このトラックのボーカルとはどう考えても相性が良さそうな感じ。
ちょっと最近の攻撃的なエレクトロでセットを組んでるDJには組み込みづらいRemixかもしれませんが、明け方に聴いてみたいトラックです。
余談ですが「Justice」は今までのプレイでも「Intro」、「In Love With You」など彼の昔のトラック多用していたりと彼のことは純粋にファンなようです。

そして一番の注目?なのが「Jackson Remix」。
正確にはなのか別名義なのか「Jackson & His Computer Band」と言う名称で活動しているアーティストみたいです。
しかし一聴して同レーベル「SebastiAn」を思わせるような変態な仕上がり。
それもその筈なんと「Warp」絡みのアーティストとのこと。
(「Warp」は「Aphex Twin」、「Boards Of Canada」、「Autechre」、「Squarepusher」あたりが所属してる実験的なレーベル。)

むしろ一年ぐらい前に「SebastiAn」、「Justice」やその周辺がこぞって「Aphex Twin / Windowricker」をプレイしていたことからも、「Ed Banger」勢が「Warp」に影響を受けていると言うのが正しそうです。
フロアが盛り上がるかどうかはさておいて、かなり格好いいです。
こういっては元も子もないですが、もはやボーカルが余計に感じます(笑)

全体的にいろんなDJのスタイルに合いやすいRemixがバランスよく編成されている気がします。
実際DJ各々によって使われるRemixがかなりバラついてくるんじゃないでしょうか。
そんな訳でこれからいろんな人のセットリストを見るのが少し楽しみです。
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  1. 2007/07/30(月) 14:32:17|
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The Bang Gang Deejays / Light Sound Dance



The Bang Gang Deejays / Light Sound Dance

先日青山のセレクトショップLovelessでかかっていて、珍しく衝動買いした一枚。
四千円弱したんですが、どうやらその他ではおおよそ二千円台で販売されている模様。

あまり詳しくは知らないんですが「Bang Gang」はオーストラリアのレーベルであり、DJチーム。
このCD自体はあの「Modular」からのリリースのようです。

選曲はもちろんテクニックに裏打ちされたすばやい展開等々、かなり自分の理想とするDJ像にかなり近いです。
あと難しいこと抜きにして楽しさが伝わってくるのがオージーのシーンの好きなところ。
ダメだと思うものをディスるのも必要だとは思うんですが、やはりつまらないものに目を向けるよりは自分が楽しいことにエネルギー使ったほうがいいな-と改めて思わせてくれます。

ちなみに今まで何度か見るチャンスがあったんですが、それをスルーしてきたのを少し後悔してます。
(実は先週の金曜もYATT、Dexとやってたようです。)

ただ明後日の木曜にまた「Bang Gang」周辺が代官山のAirでパーティーやる模様。
「La Musique」が「Kitsune Maison 4」に収録されたりと最近話題の「Riot In Belgium」の名前があるのもかなり気になります。
(Ksubi DJ'sってのもかなり謎です。)

ラウンジには「Kazunoco」や「Kyoko」ちゃんなんかも出演するよう。
翌日無論仕事ですが、かなり行きたいです。
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  1. 2007/07/24(火) 14:35:51|
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Play Paul / Hells' Belles



Play Paul / Hells' Belles

「Justice」、「Klaxons」、「ダ・ヴィンチコード」(読んでません)ましてやハローバイバイの関氏の影響でもなく最近フリーメ○ソンがマイブームです。
個人的にはテンプル騎士団スコットランド経由起源派です。

そんな折、Rくんの通うG大学の校舎があの最近流行りの1ドル札の「All Seeing Eye」(三角に目の図柄)に似ているということで写メ送ってくれたんですが、それを見て気になったのがその石段の段数。
実はフリーメ○ソンは「親方」、「職人」、「徒弟」の三段階があり、実はその上位団体として「スコティッシュ・ライト」というものがあるんですがその段階は三十。
まさかなーとか思いながらそのピラミッドの頂上部分以下の段数を数えたところ見事に三十三段でした。
下にその対応関係が一目瞭然な画像を貼りつけておくので興味ある方はどうぞ。

「Daft Punk」、「Guy-Manuel」の実弟であるという説明もいい加減不要になってきた感のある「Play Paul」による新曲。
半年ぐらい前から彼のmyspaceで聴くことができていたので、ようやく(今更?)出たのかと言った感じ。

音は「Justice」、「Boys Noize」が推し進めてきたベースビッキビキ路線。
最近周りでエレクトロに食傷気味と言う声をボチボチ聴きはじめたんですが、残念ながらそういった人にはきびしいかもしれません。

基本的に彼の真骨頂はベースラインにあると思っているのですが、今回も彼のそういったところが生かされてます。
個人的にはいまいちオリジナルのベースの質感が「Boys Noize」のようにぶっとい訳でもなければ、「Justice」のように高音域ブーストしまくってノイズみたいになっている訳でもなくちょっと中途半端という印象。
どうせデスメタルなのであとは下品なぐらいのクラッシュシンバル差し込んだりとか、もうちょっと荒っぽいMixにしたらもっと垢抜けたトラックになったのかなとも思います。

初めて名前を聞いたんですが「Gorden Bug」ってアーティストのRemixはベースの質感がなかなかいい感じで、ボトムも確信犯なのか「Green Velvet」みたいなチープな音質ながら差し込まれたBongo系スネアも悪くないです。

ただフレンチ勢の中でもいち早くフレンチタッチからエレクトロ(ないしはエレクトロクラッシュ)に移行した彼の身の振り方を見てきたものとしては、また新しい方面にそろそろ鞍替えしちゃってもいいタイミングなんじゃないかなとも思ったりします。 続きを読む
  1. 2007/07/17(火) 14:57:42|
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Mr.Oizo / Transexual



Mr.Oizo / Transexual

明日はMatsさんとB2B、off the PITCH Vol.04@Softです。
16~21時と非常に体に優しいイベントになっているので、そのあとハシゴしちゃう方もそうでない人も是非遊びに来てください。
ちなみに自分達の出順は18時からです。

このEP、もはや説明不要な「Ed Banger」からのリリースなんですが、実は「Mr.Oizo」の名義での同レーベルからのアナログのリリースは初めてです。
(「Uffie」のプロデュースではずっと関わっていました。)

例外は「Zongamin / Bongo Song」ぐらいで、このレーベル自体がそんなに外部の人をリリースしたりしません。
他のレーベルからも充分リリースする力も立場もある「Mr.Oizo」のリリースは、レーベルの方向性という意味でターニングポイントだとするのはちょっと考えすぎでしょうか。

表題曲「Transexual」は「Ed Rec Vol.2」に収録された「Intro」の流れを汲むようなトラック。
Oizo節としかいいようのないトラックにおそらくトーキングボックスに「Transexual」等々ずっと喋らせてます。
(他に「Bisexual」と言ってるのはおそらく間違いないんですが、他になんと言ってるかわかる方いればご教授ください。)

あとヒット間違いなしというか現在目下ヒット中なのが「Patrick122」。
彼にしては少し意外にも思える派手めなディスコ・チューンなんですが、よく聴いてびっくりぶっ壊れっぷりがすごいです。
そのキャッチーさによってより彼の変態性が露骨に強調されたような感じがします。
その他も捨てトラックなしのなかなかお得感溢れるEPです。

ちょうど一月前ぐらいに渋谷CISC○にこのアナログを買いに行った際「ミスター・オワゾ」の新譜ありますか?と尋ねたんですが、思いっきり訂正されるような強い調子で「オイゾーですね」と言われました。
そのあとも確認しあうように店長らしき人とその店員さんが「オイゾー」をキャッチボールしてました。

やっぱりフランス語は日本に持ってくるときに英語読みにするのか現地の発音を尊重するのかで混乱をきたすようです。
(冠詞の「Le」、「La」、「Les」がなんかもややこしいですね。)
俺ももうラピンでもラパンでもどっちでもよくなってきました(笑)
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  1. 2007/07/06(金) 18:16:25|
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