あとはあの「Justice / Waters Of Nazareth」収録。 一方何故だかアンセム「Never Be Alone (We Are Your Friends)」は未収録。 これはもう紹介するまでもないってとこなのか、Simian、Virginとの権利関係なのか、「Justice」が嫌がったのか。 でも入れておいたほうが確実に間口は広がったはず。 ただここでそういう商売っ気に固執しすぎないのは「Ed Banger」らしくてよい気もします。
この「Kitsune」からのリリースでおなじみ「Simian Mobile Disco」、割とご存知の方も多いと思いますが「Justice Vs Simian / We Are Your Friends」のサイケバンド、「Simian」の元メンバー二人によるユニットだったりします。 (「James Ellis Ford」、「James Anthony Shaw」。残念ながらあの印象的なボーカル「Simon William Lord」はそのメンバーではないようです。またWikipediaによるとその元トラック「Never Be Alone」のプロデュ-サーはあの「Brian Eno」だそうです。)
「We Are Your Friends (Never Be Alone)」、「Water Of Nazareth」の大ヒットを受けてのニューリリース。 正直これほどのビッグタイトルなので満を持してと言う形でリリースされるものだと思っていたら、実際知らぬ間に出てたと言う感じでした。 (CISCOでしか流通が無くジャケもデザインがないものであることをかんがみると正式なリリースはまだで、デモ盤が流れてきた可能性が高いのかなとも思います。)
今回のトラックはボコーダーボイスを前面にフィーチャーしたものとなっていて、言うなれば「Justice」版「Around The World」と言ったところでしょうか。
途中に挿入されてくるエッジの効いた質感のベースの音色なんかには少し目新しさを感じたりもするんですが、如何せん「Water Of Nazareth」のとき程のパンチを感じません。 確かに今の今まで「Justice」のトラックが第一印象からすんなり入ってきた試しもないので、もしかしたら今回もそういうことかもしれませんが。
ところでこの表題の「Phantom」、てっきり前回の「Water Of Nazareth」の流れでキリスト教における三位一体の一、「聖霊」を指しているのだと解釈していたのですが、「聖霊」は「Holy Ghost」ないしは「Holy Spirit」と一般的に表記されるらしく「Phantom」と言う表現を使用しているのを見つけることが出来ませんでした。
Justice Vs Wildchild / Renegade Of Nazareth SebastiAn / Ross Ross Ross Services / Element Of Danger (Mstrkrft Remix) Krazy Baldhead Feat Tes / Crazy Moth3f2ck8z (Midfield General Remix) Mylo / Paris 400 (Etienne De Crecy Remix) Aquashade Vs Lapin / Spiral Gossip / Standing In The Way Of Control (Soulwax Nite Version) Guns N' Bombs / Crossover Appeal Surkin / Radio Fireworks DatA / Paste Back Fox N' Wolf / In Yr Underwear Mr.Oizo / Nazis (Justice Remix) Klaxons / Atlantis To Interzone (Nightmoves Remix) Para One / Dudun-Dun (Mstrkrft Remix) Klaxons / Magick (Simian Mobile Disco Remix) Tiga Vs Digitalism / Jupiter Move My Body Cyndi Lauper Vs Mstrkrft / Girls Just Wanna Have Fun (Edit) Nicky Van She & Dangerous Dan / Around The World Again (Edit) Justice Vs Simian / We Are Your Friends (Edit) Phoenix / If I Ever Feel Better
以前「Klaxons / Xan Valleys Ep」を見たときもタロウさんと話してたんですが、これもジャケがめちゃくちゃ格好いい。 宗教っぽいモチーフとかを中心とした絶妙なカラーリングのコラージュ。 個人的には今一番格好いいジャケデザインです。 (「Kitsune」からのリリースもいい加減辟易してきた顔のアレじゃなくてこっちにしてくれればよかったのに。) こころなしか「Mstrkrft」のグラフィックのセンスと近いような気もします。
一押しはまるでレコードの回転数間違えたような錯覚さえ起こさせる超高速BPM&ハイテンションの「Atrantis To Interzone」。 あと最新シングルでもある「Golden Skans」が彼らにしてはかなりおとなしめかつ日本人好み?の哀愁感と相まって、いまいち彼らについてけないって人でも割と聴きやすくなってるんじゃないかと思います。
しかし今回のアルバムタイトルも「Myths Of The Near Future(近未来の神話)」、あと曲名も「Atrantis~」、「Magick」、「Totem~」とか宗教、オカルトめいたモチーフ盛りだくさんな彼らですが、「Justice」然りこういう要素がフィーチャーされてくる背景に何があるのかも少し掘り下げてみたいテーマです。 そのうち歌詞をじっくり読んでみようかと思います。