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主にフランスの流れを汲むクラブミュージックに関する雑記です。

Klaxonsとニューレイブ



ずっと前のエントリーmatsさんのコメントで初めて知った「ニューレイブ(New Rave/Nu Rave)」なるジャンルですが、今やすごいことになってます。
CICADAさんに言わせれば「サード・サマー・オブ・ラブ」ってな勢いです。
実際「ニューレイブ」で検索して来てくれる人も多いですが、今後もっと増えて行くんではないでしょうか。

ただ正直「ニューレイブ」と言われてもどんな音楽を指しているのかがピンと来ない人が多いと思います。
はい、自分もそんな一人です。
(音だけ聞いた時はトランスの一種かと思うぐらいでした。)

そんな訳で今回は記事を書きながらそれを考察してみたいと思います。

まず「ニューレイブ」と言えば「Klaxons」らしいです。
この前HMVで見かけた「Snoozer」の表紙がなんとこの「Klaxons」だったのですが、リリースはまだシングル数枚だけで具体的なアルバム未発売のアーティストが日本の音楽雑誌の表紙になっていると言うだけでもその勢いを感じ取っていただけるんではないでしょうか。
(TV Brosにもまでも紹介されてたみたいですね。)

そして中の「Klaxons」のインタビュー記事に目を通すと、真っ先に「ニューレイブ」と言う枠組みについての質問がとんでましたがどうやら彼ら自身はこの括りに対して抵抗感はないどころかむしろこのターム自体彼らが考えたものだったみたいです。
(立ち読みだったので、誤読だったらすみません。)

余談ですが「Justice」は「エレクトロクラッシュ」と言う括りを物凄く嫌がってました。
最近ではもはや「エレクトロクラッシュ」と言うタームも飽きられてきて「フレンチ・エレクトロ」、「フレンチ・ニュースクール」とか言われることの方がむしろ多かったりしますが。

正直この「エレクトロクラッシュ」と言うタームもまた仰々しくてちっとも格好よくないですが、一応エレクトロ+パンク(クラッシュでそんなイメージ)で割とわかりやすい言葉ではあります。

一方「Klaxons」が奏でる音楽はサイケでエレクトロでぶっ飛んでいてもバンドサウンドと言うのがしっかりと足場にあるわけですが、パッと見「ニューレイブ」と言うタームにはバンドを彷彿させる部分がありません。

まさにそこがこの「ニューレイブ」を難解にしている一つの理由であると思うんですが、単純に「エレクトロ」+「バンドサウンド」と言う意味での「ニューウェーブ(New Wave)」をもじって、フロアへの親和性、またその狂ったようなテンション(その原色のファッションに見られるようなバカッぷり)を表現する意味で「Rave」をくっつけたものであると解釈すると、少ししっくりきた気がします。

しかしあくまで基本となる形態がバンドであるミュージシャンはいいんですが、「Fox N' Wolf」であるとかバンドでないけれどもそれに準ずるようなバカノリの音楽を作っているアーティストがそれにカテゴライズされるのかについては未だよくわかりません。

ただ先日タロウさんのところで「バレアリック」と言うジャンルについて自分が質問したときびびんばさんが答えてくれたことには、その時代にその場所で流れていた音楽であればそれに属するのであろうと言うような感じだったと解釈したのですが、ある意味それが一番近いかもしれません。


■関連記事

次なるブームはニュー・レイブ!?
http://www.higher-frequency.com/j_news/november06_i/27/1.htm

進化するニュー・レイブ・シーン
http://www.higher-frequency.com/j_news/january07_i/17/1.htm

ニュー・レイブ - ロンドン・ファッション界にも進出
http://www.higher-frequency.com/j_news/january07_i/22/2.htm

FUZAKEL ELEPHANT バブルブームとかNew Raveとか
http://fuzakel.jugem.jp/?eid=21
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  1. 2007/01/25(木) 17:11:53|
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14 Jan 2007 イベントレポ

出演してくれたYatt (Takakhan & Yoshirotten) の2人、Cicadaさんには申し訳ないほどこじんまりしたイベントでしたが、めちゃめちゃ楽しかったです。
本当にありがとうございました。

自分はmatsさんと共にBack To Back形式でやりましたが、予定通り揺さぶられつつも楽しかったです。
初めてTASCAMのTT-M1を使ったんですが、やはりCDのMixがアナログと同じ感覚で出来るのはすごく楽しいかつ安心感がありました。

あとmatsさんが今回のプレイを録音していたんですが、自分が現場でどんなMixやらかしちゃってるのか聴きたいような聴きたくないような感じです。
たぶんとてもじゃないですが公開できるような代物じゃなさそうです。

あとYATTの二人は今日は西麻布colors studio、2/2にはasiaでも回すみたいなので、この辺のエレクトロが好きな人にとって期待を裏切らないDJをしてくれると思います。
あとYATTの二人と一緒に遊びに来てくれたKyokoさんも同じく2/2に下北沢club wedgeでDJをやるみたいなので是非遊びに行ってみてください。

以下はセットリスト
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  1. 2007/01/19(金) 17:38:20|
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Et Cetera @ Le Baron Tokyoレポ

今更ですが前回の書き込みで行って来ると書いていた「Le Baron Tokyo」のレポを。

サイトを見てもらえればわかるかと思うんですが、内装はと言うと高級クラブ(ややこしいなあ)みたいな感じ。
座席がたくさんあって、普通のクラブよりも社交場としてのニュアンスが強いようです。

ドリンクは一律1000円or1500円とかなりいい感じですが、実は割と量があるので1000円のドリンクを飲んでいる限りそんなに割高感はないです。

あと一回行くと仮会員証みたいなものが発行してもらえて、また次から普通に遊びに来れるようになるようです。
(実は昨日も行って来たんですが、一社会人としてちゃんと終電で帰れるようにBonjourのUemuraさんがDJ開始したタイミングで店を出ました。)

さてその日のDJですが、梶野さんが「Para One / Dudan-Dan」をかけたのを皮切りにHarvardのYosuke君が「Justice / Water Of Nazareth」、Ryo君が「Nicky Van She & Dangerous Dan / Around The World Again」と来たのでいきなりブッチギれて盛り上がってました。

締めは「Phoenix」三連発。(正確には4。)
「Long Distance Call」のオリジナルから「25 Hours A Day」のRemixと連続してかけるので「It's Never Been Like That」と叫びすぎで喉がつぶれました。

その後梶野さんとYosuke君と合い席になり、その昔「Yellow」で梶野さんがオーガナイズしていた「Etoile」って言うイベントの話なんかに花咲いたりしました。
あとYosuke君と歳の話になったとき「(やりたい事やるのに)歳なんて関係ないっすよ」と言い切ってたのを少し頼もしく感じたり。

そして3時過ぎに梶野さんがその日「Yellow」で6時間耐久DJをしていた「Dimitri」のところに顔を出さなきゃならないと言うことで一緒に来るかと誘ってくれたんですが、ゲストで入れるかどうかが不明瞭と言うことであえなく岐路に着きました。

このイベント来月もやるようなんですが、コンセプトは「Phoenix」のライブのアフターパーティーとのこと。
そしてあの二人がどうやらライブをやってくれるらしいです。
実はまだ新譜買ってないのでしっかり予習しておかねば。

ついでに「Phoenix」メンバーが遊びに来たらなお最高なんですが、翌日も公演あるから無理だろうなあ。


以下かかっていたトラック覚え書き。

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  1. 2007/01/19(金) 17:04:09|
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Nicky Van She & Dangerous Dan / Around The World Again



Nicky Van She & Dangerous Dan / Around The World Again

今日は「Kitsune」のシークレットイベントのときに会員制と言うことで思いっきりふられた「Le Baron De Paris」に行ってきます。
以前悪態ついた手前かなり男らしくないですが。
でもやっぱり自分は「Fabric」の姿勢の方が好きです。

以前から「2 Many Djs」なんかがプレイして気になっていた「Daft Punk / Around The World」のバンドカバー。
てっきり「Teachers」なんかもカバーしていることから「Soulwax」仕事だと思い込んでいたんですが、実は「Klaxons / Graviry's Rainbow」のRemix、デビュー曲「Kelly」も評判の「Modular」期待の新鋭「Van She」によるものとの事。

ちなみに「Thomas Bangalter」、「Guy-Manuel De Homen Christo」と「Daft Punk」両名の御名が記載されているので、ブートではなくちゃんとライセンス取ってるようです。
しかし以前紹介した「Para One / Dudan-Dan」のRemix盤にも「Adam Kesher」によるバンドカバーが入ってたりと、割と流行ってるみたいですね。

さて、果たして原曲がどうなってしまっているかと言えばあの印象的だった元曲のベースラインをそのままエレキで弾いちゃってます。
そしてあの「Around The World」と連呼していたボコーダーフレーズもギターで再現されているんですが、これはちょっと残念な感じ(笑)

メインのディストーションギターの質感はしっかりコンプがかけられて実が詰まってる感じで気持ちがいいです。
ボトムはよくよく聴いてみると「Soulwax」が割と生ドラムのサンプルっぽい音を使ってくるのに対してきっちり打ち込みで作られてます。

いろんな仕事を踏まえて「Van She」はバンドサウンドが苦手なクラブミュージック好きにも割と聴きやすいトラックを作るアーティストなんじゃないかなあと思ったりします。
  1. 2007/01/12(金) 14:50:06|
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Krazy Baldhead / Crazy Mothafuckaz



Krazy Baldhead / Crazy Mothafuckaz

先程TVを見ていたところふいに何か聴き覚えのある曲が。
「New Order / Ceremony」、映画「マリー・アントワネット」のCMでした。
センスいいなあと思えば監督は「Phoenix」のボーカル「Thomas Mars」の彼女でおなじみ?「Sofia Coppola」。
なるほど納得してしまいました。
サントラも出ているようですが、これまたすごい面子です。

1/25追記
どうやら「Phoenix」の「Thomas」が友情出演しているとのこと。
必見です。

「Ed Banger」からの新譜は「Krazy Baldhead」によるもの。
同レーベルの他のアーティストと比べよりヒップホップ濃度の高いトラックが揃っています。

注目はあの「Midfield General」によるRemix。
まるで「Digitalism」仕事かのようなノイジーでブリーピーなトラック。
ただ声ネタのカットアップのセンスはビッグ・ビートを経由したやはり彼ならではと言った素晴らしい仕事です。

同レーベルの看板「Justice」のトラックを「DJ Funk」がRemixしていたりしましたが、今後Remixにどういったアーティストが抜擢されてくるのか楽しみになってきます。

以下に来週のイベント詳細を記します。
なんと「Cornelius」なんかとも共作している「CICADA」さんが出演してくださることになりました!!
ちなみに自分はmatsさんとB2Bユニット組んで出ます。
決してアウェーな思いはさせませんので是非々々気軽に遊びに来て下さい。

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  1. 2007/01/06(土) 21:41:09|
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